ハイカーたちが丘の中腹に建てられた家を発見――そして中を覗いてみると

草屋根

ベンとローラが帰る前に、マーティンは二人を家の裏側へ案内した。窓の上を、地面の自然な起伏に沿って細い小道が登っていった。そこからは、建物はほとんど見えなくなっていた。屋根は草に覆われ、低い草花が縁から溢れ出していた。ほんの数か所の天窓や通気口、そして金属製の煙突だけが、彼らの足元にいくつかの部屋があることをうかがわせていた。

マーティンは、カモフラージュが当初からの主な目的ではなかったと説明した。彼は単に、その家が谷の中で最も目立つ存在になることを望まなかったのだ。その土地は彼よりもずっと前からそこにあり、彼は人々が最初に目にするものがその土地であり続けることを望んでいた。その決断によって、プロジェクトはより困難で費用もかかったが、彼は決してそれを後悔することはなかった。

ベンとローラは彼に礼を言い、再び小道へと戻った。数分後、ローラはようやく振り返った。斜面や草むら、そして小道が曲がりくねって消えていく石の列が、まだ見えた。リビングの窓があるはずの場所は正確にわかっていたのに、どうしても見つけることができなかった。 その奇妙な家が視界から消えていたのは、その所有者が建物よりも丘の方を重要視していたからだった。