ワークショップ
ホールの奥にある狭い扉を開けると、マーティンの作業場があった。磨き上げられた居住スペースとは対照的に、この部屋は使い込まれた様子だった。壁沿いのラックには木材の端材が並んでいた。切断や研磨の跡が残る重厚な作業台の上には、手工具が吊り下げられていた。オーク材の板が積み上げられた横には、半分ほど仕上がったキャビネットの扉が立てかけてあった。部屋には木の香りが満ちていた。
マーティンは本来、家具職人だった。だからこそ、家中の至る所に造り付けの戸棚やベンチ、棚、テーブルがあったのだ。それらのほとんどは彼自身が作ったものだったが、彼はその構造を自分一人で設計したわけではないと、すぐに指摘した。 間取りは建築家が担当し、擁壁の計算は構造設計士が行った。そして、マーティンがリスクを冒すことを拒んだ部分については、防水の専門家たちが対応した。
その工房は、斜面に切り込まれた、風を遮る小さな窪みの中庭に面していた。窓からは自然光が差し込み、しかも通りを行き交う人々の視線から部屋が遮られていた。彼によると、この家は当初、シンプルな石造りのコテージのスケッチとして始まったという。修正を重ねるごとに、建物は低くなり、静けさを増し、大地とのつながりを深めていった。やがて、コテージの姿は完全に消え去った。 「その丘の上に建てようとしていた家よりも、丘そのものが好きだと気づいたんだ」と彼は語った。
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