1962年にタイムスリップしよう
ドロシーのリビングルームに足を踏み入れると、まるで1962年にタイムスリップしたかのようだ。壁には、彼女がその年に選んだ壁紙が今も貼られており、淡いピンク地に金と灰色の小さな葉の模様が施されている。壁一面に敷かれたカーペットは、柔らかなローズ色だ。 ピクチャーウィンドウの下には、ミントグリーンの長くて低いソファが置かれており、購入時に付いていた透明なビニールシートが今もそのままかけられている。「届いた日にビニールを被せたのよ」とドロシーは言う。「アールは『特別な時に外そう』って言ってたわ。でも、その『特別な時』は結局来なかったみたいね。」
もう一方の壁沿いには、蓋の下にレコードプレーヤーが収められた長いウォールナット材のHi-Fiキャビネットがあり、その上には金色のサンバースト模様の鏡が掛けられている。プリーツの入ったピンクのシェードのランプが2つあり、コーヒーテーブルにはハードキャンディが入ったガラスのボウルが置かれ、壁には額に入った結婚式の写真が飾られている。 色あせたり壊れたりしているものは何一つない。ほこりも一切ない。バラ柄のカーペットには、まだ掃除機をかけたばかりの新鮮な跡が残っている。「私たちはかつて良いものを買い、それを大切に扱ってきたの」とドロシーは言う。「それが私たちの育ち方だったのよ」
その夜、ケイティは自分の写真をネットに投稿した。翌朝までに、何千人もの見知らぬ人々がその写真をシェアし、多くの人が同じことを求めていた。「どうか、これを買う人が誰であれ、このソファを改造しないでほしい」。 タイラーによると、何人かの人から「そのプラスチックはソファに付属しているのか」と尋ねるだけの電話がかかってきたという。しかし、リビングルームは最高の部分ですらない。次のページにあるドロシーのキッチンとバスルームを見れば、その理由がわかるはずだ。