その写真には、研究ステーションの前で微笑んでいる人が写っていた。このイメージはイサムの心を打ち、状況全体をより現実的で痛切なものに感じさせた。氷山の冷たい孤立の中、シェルターの周囲に散らばる生活の断片に、イサムは驚きと、この未知の人物の経験との深いつながりを感じた。
探検を続けていたイサムは、このシェルターが何のために作られたかを示す、さらに重要な痕跡に出くわした。その中には、綿密な観察とデータが書かれた風雨にさらされたノート、壊れたガイガーカウンター、ボロボロの望遠鏡などがあった。「ちょっと待てよ」イサムは声に出して言った。「この氷山は、誰かの重大な科学研究の現場だったんだ」;