マラが突然立ち止まったため、イーサンは彼女にぶつかりそうになった。彼らの前、石灰岩の通路の曲がり角の向こうに、一軒の家が建っていた。木造の小屋でも、崩れ落ちた石の山でもなく、まっすぐな壁と暗い入り口を持つ小さな建物だった。 彼女のヘッドランプの光が、巨大な洞窟の天井の下に整然と積み上げられた淡い色の岩の塊を照らし出した。彼女は以前にも古い鉱山や廃坑を撮影したことはあったが、これほど独特な光景は見たことがなかった。「それ、見えているよね?」とイーサンが言った。マラはうなずいた。彼女はカメラを構え、建物全体を一枚のフレームに収めようとしていた。
彼らはケンタッキー州のマンモス洞窟内を、許可されたルートに沿って何時間も地下を進んできた。同行していたレンジャーは、前の曲がり角のあたりで待っていてくれたため、彼らは観光客用の通路から一歩も外れることなく作業を進める時間が確保できた。 その小屋は、マラが住居を見つけると予想していた場所よりも、入り口からずっと離れた場所にあった。彼女は、誰かが家具や寝具、食料を、曲がりくねった通路を通って運び込んだ姿を想像した。「なんでこんな場所に家を建てたんだろう?」とイーサンが尋ねた。マラは手すりのそばに近づいた。彼女には答えがなかった。
すると、彼女のライトが最初の建物の向こうにある別の壁を照らし出した。マラはカメラを下ろした。家が一軒だけじゃなかったのだ!
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