裏庭で秘密の地下壕を発見した女性。

ある日、ローズが読書会から帰ってきたのは、空が夕闇に包まれた頃だった。鍵がジャラジャラと音を立て、ドアが開くと彼女は立ち止まった。いつもと同じように、彼女は部屋を見回した。ソファのクッション、本棚、ラグの角。何も違和感がない。肩の力が少し抜けた。

彼女は財布をテーブルに置き、食料品の袋を持ってキッチンに向かった。しかし冷蔵庫に向かう途中で、彼女は足を止めた。水滴だ。床にうっすらと。濡れた、新鮮な、紛れもない。彼女は息をのんだ。彼女は裏庭に通じるガラスの引き戸のほうへ回転した。鍵がかかっていた。