ジェイコブはカメラに集中し、荒れ果てたキャンプ場の細部までとらえた。壊れたテント、散乱した焚き火台……すべてが証拠だった。彼はこのために、証拠のためにここに来たのだ。しかしそのとき、彼の背後で、深く荒いハァッという音がした。心臓が高鳴り、彼は鋭く振り向いた。ヘラジカが立とうとしていた。
その巨大な体躯が努力に震えながらもがいているのを、彼は目を凝らして見ていた。全身の筋肉がその緊張に震えていた。大鹿は苦しそうに低いうめき声を上げ、息は荒く重かった。苦悶の時間が何度か続いた後、それはようやく起き上がり、わずかに揺れながらも背筋を伸ばした。ジェイコブの耳に鼓動が響いた。なぜヘラジカはこんなにも無理をしているのだろう?