中には水濡れした写真があり、角は丸まり、画像はぼやけていた。おそらく母親と父親、そして小さな子供のシルエットが、ボロボロになった紙から顔をのぞかせた。次に、彼女は布に包まれた日記の束を持ち上げた。一番上の日誌の表紙には、かすかに「1939年」と書かれていた。
何ページにもわたる日記には、世界規模の戦争と空爆の可能性に対する家族の恐怖が綴られていた。ある一節は、いつか爆弾が降ってくるかもしれないという不安の中で、ラジオの速報を聞きながら必死に夜を過ごしたことを語っている。アメリカは大きな空爆を受けてはいなかったが、恐怖だけが彼らを地下に追いやった。