その3日前、日が沈みかけていた頃、クレアはそれを見つけた。彼女はキッチンのカウンターに立ち、紛失した電気代の請求書を探そうと、ありふれた公共料金の請求書やダイレクトメールの山を整理していた。水道会社からの通知書の裏に、その場にはまったく場違いに見える、分厚くてざらざらした質感の書類が挟まっていた。
それを引き抜いたとき、彼女の胸が締め付けられるような感覚に襲われた。それは、自分たちの家の売却委託契約書だった――6年間暮らしてきた、壁には手塗りのペンキが施され、一つひとつ厳選した家具が並ぶ、自分たちの「家」だ。見慣れたダニエルの華麗な署名の横には、彼女が生まれてこのかた一度も聞いたことのない不動産仲介人の名前が記されていた。サラ・ゴードン。
クレアは紙をじっと見つめ、親指でくっきりとした黒いインクの線をなぞった。売却の締め切りは、すでに来月中旬に決まっていた。 夕食の席でその話題が出ることもなく、引っ越しについて深夜にひそひそと話し合うこともなく、何かがおかしいという兆候もまったくなかった。それなのに、そこにははっきりと印刷されていた。ダニエルは彼女の知らないところで家を売り払い、二人が共に築いてきた生活の絆を静かに断ち切ろうとしていたのだ。
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