東棟の鍵が渋々開いた。中は埃に覆われ、時が止まったような部屋だった。ドレスが整然と吊るされ、香水瓶がドレッサーに並び、マントルからは叔母の写真が微笑んでいた。それは罪の意識に満ちた地下室ではなく、愛の祠(ほこら)だった。
その夜、彼は曲がったオークのそばに立ち、暗い大地を見つめていた。穴は静かに開いていたが、胸の重荷は軽くなっていた。アンドリューは夜にこうささやいた。その地所はまだ壊れかけていて、異質な雰囲気を漂わせていた。彼が受け継いだものは、破滅でも噂でもなく、真実であり、その真実の中にある平和だった。