狼が教会に押し入る-教会は次の出来事に備えていなかった

その目は恐怖と決意に燃えていた。その毛は逆立ち、巨大な前足は今にも飛び出さんばかりに緊張している。それでもオオカミは、震える生き物を口にくわえてしっかりと支えていた。その光景にマリアンヌの心臓は締め付けられた。

マリアンヌは慎重に、近くにあったろうそく立てに手を伸ばした。動物がどれほどひどい怪我をしているのか確認するために、もっと光が欲しかったのだ。オオカミは小さくうなり、慌てて動くなと戒めた。ブラザー・ポールの拳は白く、ドアノブを握りしめていた。