Online 犬、11時間ぶっ続けで巨大な穴を掘る-そこで発見されたものに誰もが沈黙する もろくなったページの下のほうで、イーサンの視線は、リバーサイド通り沿いの家々を列挙した色あせたコラムに留まった。活字はにじみ、数字は不揃いだったが、「リバーサイド25番地」という一行が目に飛び込んできた。彼の指はポケットのキータグを握り締めた。 数字の横にはブラックウッドという苗字があった。イーサンはそれをノートに慎重に書き写し、2度丸で囲んだ。そのページにはもう何も書かれていない。家族がどうなったのか、生存や喪失のヒントもない。ただ名前だけが、もはや存在しない住所に固定されていた。 ← 前 次 → Facebook 前の記事 次の記事