「魚を追い出してるんだわ」ある夜明け、テスは中に小さすぎるカニがたった二匹しか入っていない罠を掲げながら言った。彼女の声には、信じられないという感情が込められていた。「海底全体が神経質になっているのよ」エリアスはうなずいた。網がそれを証明する前から、彼もそれを感じ取っていたからだ。
彼はさらに北へ出向き、余裕のない余分な燃料を消費した。日の出前、日没後、アマモの近く、ベルブイの向こう側でも試した。出漁するたびに、前より漁獲量は減っていった。海は、彼が理解できる言葉で語りかけるのをやめてしまったのだ。