ヘラジカが病院に侵入、看護師はその角で見たものに涙。

彼女はまた時計に目をやった。午後11時。真夜中のラウンド、午前2時ごろの軽食、そしてバッグに忍ばせておいた本を読むための数分。

ジュリーが日課をこなそうとしたとき、自動引き戸が音を立てて開いた。冷たい空気がロビーに流れ込み、暖かな静けさが一瞬乱れた。ジュリーはほとんど顔を上げなかった。深夜の来客か、急患だろうと思ったからだ。