それは水面に浮かび、巨大で紛れもなく、待ち構えていた。心臓の鼓動が耳に響く。その影は、前進するでもなく、旋回するでもなく、ただそこにぶら下がっていた。彼はカメラを握り締めたが、持ち上げるべきか、脇にぶら下げたままにしておくべきか迷った。
本能がボートの方へ泳いで戻れと叫んだが、別の声が小さく、しかし執拗に彼にとどまるよう促した。攻撃するつもりなら、とっくに攻撃しているはずだ。息はゆっくりと重く、吐く息は水面に向かって泡立った。彼は目を細め、二人の間にある青を突き破ろうとしたが、距離が縮尺を狂わせた。